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【叡王戦】藤井聡太叡王が3勝1敗で防衛!千日手局2回の末、最後は電光石火の寄せで即詰みに討ち取る。

2023年5月28日に行われた第8期叡王戦五番勝負第4局は、藤井聡太叡王が勝利し3勝1敗で防衛に成功した。

菅井八段が先手番で始まった第4局は先手三間飛車の手将棋になり、44手で千日手に。

千日手指し直し局は藤井叡王が先手番となり、戦型は相穴熊に。116手の死闘の末再び千日手になった。

本日3局目となる指し直し局は再び菅井八段が先手番に。戦型は先手三間飛車の相穴熊に進むものの、中盤で三度目の千日手になる可能性があった。

先手番の菅井八段は熟慮の上これを打開。互角の形勢のまま終盤戦に突入するかと思われたが、先手菅井八段にミスが出る。

形勢は徐々に藤井叡王に傾き、最後は電光石火の寄せを見せ先手玉を見事即詰みに討ち取った。

この結果、藤井叡王は3勝1敗で叡王のタイトルを防衛。通算14期目のタイトル獲得となり、羽生善治九段の99期、大山康晴十五世名人の80期、中原誠十六世名人の64期、渡辺明名人の31期、谷川浩司十七世名人の27期、米長邦雄永世棋聖の19期に次ぐ歴代7位にランクインした。

今日は千日手局を含めて全て三間飛車に。

千日手局は先手三間飛車の戦型。ここから先手は☗5六銀型に組みまずまずの序盤だったが、このあと☖7二飛☗8八角☖8二飛☗7七角☖7二飛...と同一手順を繰り返して千日手に。

指し直し局は千日手局をひっくり返した盤面。この対局は終盤で菅井八段の方に形勢が傾くが、最後は後手の穴熊玉に食らいつく☗7一銀に☖7三銀打☗8二銀成☖同銀☗7一銀...と同一手順を繰り返して二度目の千日手に。

決着局は最初の対局と同一の局面に進んだ。途中最初の局と同じように☖7二飛☗8八角☖8二飛☗7七角と千日手になるのでは...と解説陣。しかし実戦は先手が別の手を指してそうはならなかった。

以下は控室のコメント「控室では先手玉がいきなり詰むとはみられておらず、少し騒がしくなっていた。しかし調べてみるとどうやら詰んでいるようだ。恐るべし藤井の終盤力。」

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