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【B級戦法図鑑:No.027】棋聖・天野宗歩の四間飛車をオマージュ「擬装宗歩四間!」

みなさんこんにちは、編集部のさめはだです。

定跡にはもう飽きた...。なんかおもしろい戦法ないかな、と、お探しではありませんか?

そんなあなたに今回紹介しますのは「擬装宗歩四間」という戦法です。

擬装?宗歩?

どんな戦法なんだ...と、思われていることでしょう。

何はともあれ、まずは次の図をご覧ください。

江戸時代の四間飛車の棋譜に、このような攻撃的な布陣がある。

棋聖と称された天野宗歩の棋譜にも見られる戦法で、図の☗2八角が好手で飛車のコビンが受けづらいという。

うん。

後手の人、☖7四歩突かなければいいじゃん。って思いましたね?

そうなんですよ。後手の人が☖7四歩を突いてくれないと、必殺の☗2八角は発動できません。

...。

ダメじゃね?

しかしですよ?☗2八角を警戒して後手が☖7四歩を突いてこなければ、先手は☗7五銀と出られるんです。

銀が五段目に出れば成功、って言いますし、成功です。

と、ここまでがこの戦法の大前提です。

では、本編スタートします!

擬装宗歩四間【基本図】

今回のテーマ、擬装宗歩四間の基本図はこれ。

先手はこんな感じの駒組みをして、角道をオープンします。後手の人も、まあ普通はこんな駒組みになります。

ここで後手は角を交換するかどうか5秒くらい悩みます。角交換は冒頭で触れた☗2八角の筋を狙って先手ペースの戦い。問題なのは☖4四歩と突いて角交換を拒否された場合ですが。

【ポイント①】右銀を前線に繰り出す

後手は「隙あらば穴熊」の駒組み。

その間に先手は☗6六銀型を作って準備完了です。

後手が☖1二香などと悠長に穴を掘ってくるならば、☗5五歩☖同歩☗同銀と動いて先手のペースになります。

囲いが中途半端な後手は☖6二飛と受けておくのが安全、なるべく戦いを起こされたくないのだ。

それでも先手は☗7五銀。

【ポイント②】左銀を組み替える

擬装宗歩四間のポイント②!左銀を6七⇨5八のルートで組み替えることだ。

これで先手玉は見違えるくらい固くなった!

【ポイント③】8筋を逆襲

自陣が整ったところで準備は万端だ。

☗8六歩と突いて8筋から仕掛けるのが意表の仕掛けだ。

☖8六同歩に☗8八飛とまわります。後手は当然☖8二飛ですが、そこで☗8四飛と飛車をぶつけてしまいましょう。

飛車交換は低い陣形の先手に分があるので、後手は☖8五歩と打って飛車交換を拒否しますが、☗8八飛と引いておいて先手の飛車が軽い形になりました。

7五の銀が後手の飛車に圧力をかけているので☗8四歩と打つことができる。次に☗8五飛と走ることができれば8筋の逆襲に成功した先手が優勢だ!

どうだっただろうか。今回紹介した「擬装宗歩四間」は、マイナビの「将棋・B級戦法の達人」を参照しているので、もっと詳しく知りたいという人は手にぜひ取ってみて欲しい!

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