2023年7月7日、8日に行われた王位戦七番勝負第1局は、藤井聡太王位が佐々木大地七段に勝利した。
藤井王位が先手番で、戦型は横歩取りの最新型に進む。
先手が飛車先の歩を交換したタイミングで☖5二玉と上がったのが珍しい構想で、公式戦の前例は前例は1局のみに絞られた。唯一の前例は今年5月19日の竜王戦☗丸山九段ー☖松尾歩八段戦で松尾八段が指したのが初出で、その将棋は先手の丸山九段が勝っていた。
藤井王位ー佐々木七段戦は、中盤で佐々木七段がリードをする展開で終盤戦へ。
図は藤井王位ー佐々木七段戦の最終局面で、後手が☖3一歩と受けた局面。
ここで藤井王位の指した☗6四と!が辛い勝ち方で、19分の考慮時間を消費したのち佐々木七段の投了となった。