2022年度の第81期順位戦で、佐藤康光九段が1勝8敗の成績でA級からB級1組へ降級となった。
これにより、羽生世代の棋士は全員がA級から姿を消した。
羽生世代のA級からの降級は2011年に藤井猛九段、2012年に丸山忠久九段、2016年に郷田真隆九段、2017年に森内俊之九段、2022年に羽生善治九段がそれぞれ降級している。
次期(第82期)のA級のメンバーは心機一転、28歳の佐々木勇気八段と34歳の中村太地八段を加えて6月より開幕予定だ。
2023年度の第82期A級順位戦のメンバー
渡辺明名人か藤井聡太竜王
広瀬章人八段
豊島将之九段
永瀬拓矢王座
斎藤慎太郎八段
菅井竜也八段
菅井竜也八段は今期がA級4期目となる。
久保利明九段がB級2組に降級したことにより、純粋な振り飛車党の棋士はA級・B級1組を合わせても菅井八段ただ一人となる。
稲葉陽八段
稲葉陽八段のA級は今期で8期目となる。
2016年度にA級で8勝1敗の成績をあげ、佐藤天彦名人(当時)に挑戦したが2勝4敗で敗れている。
佐藤天彦九段(34歳)
佐藤天彦九段のA級以上は今期で9期目となる。
2016年度から2018年度までは名人位に君臨していた。
渡辺名人には2017年3月を最後に8連敗中、豊島九段相手には2015年の7月の勝ち星を最後に現在まで14連敗中である。
対戦相手 | 対戦成績 | 直近10局の勝敗(右が最新) |
渡辺明名人 | 7勝16敗 | ○○●●●●●●●● |
広瀬章人八段 | 11勝9敗 | ●●●○●●○●○○ |
豊島将之九段 | 6勝21敗 | ●●●●●●●●●● |
永瀬拓矢王座 | 5勝6敗 | ○●○●●●○○●● |
斎藤慎太郎八段 | 1勝6敗 | ●●●●●○● |
菅井竜也八段 | 7勝5敗 | ○○●○○○●●○● |
稲葉陽八段 | 10勝7敗 | ○○○●○●●●●○ |
佐々木勇気八段 | 2勝3敗 | ●●○○● |
中村太地八段 | 4勝4敗 | ●○●●○○○● |
佐々木勇気八段(28歳)
佐々木勇気八段は今期がA級初参加となる。
16歳で四段昇段以降、これまでにタイトルの獲得・タイトル戦挑戦はなし。
八大タイトル棋戦では2016年度の棋王戦で挑戦者決定戦まで勝ち進むも、千田翔太五段(当時)に敗れタイトル初挑戦を逃している。
対戦相手 | 対戦成績 | 直近10局の勝敗(右が最新) |
渡辺明名人 | 2勝0敗 | ○○ |
広瀬章人八段 | 2勝4敗 | ○●●●●○ |
豊島将之九段 | 1勝1敗 | ●○ |
永瀬拓矢王座 | 1勝4敗 | ●●●●○ |
斎藤慎太郎八段 | 2勝2敗 | ○○●● |
菅井竜也八段 | 3勝3敗 | ●●○●○○ |
稲葉陽八段 | 1勝0敗 | ○ |
佐藤天彦九段 | 3勝2敗 | ○○●●○ |
中村太地八段 | 3勝2敗 | ●○○○● |
中村太地八段(34歳)
中村太地八段は今期がA級初参加となる。
2017年度に王座のタイトルを獲得したことがある。
対戦相手 | 対戦成績 | 直近10局の勝敗(右が最新) |
渡辺明名人 | 1勝2敗 | ●●○ |
広瀬章人八段 | 2勝5敗 | ●●●○●○● |
豊島将之九段 | 1勝2敗 | ○●● |
永瀬拓矢王座 | 3勝4敗 | ○●○●●○● |
斎藤慎太郎八段 | 4勝4敗 | ○●●○●○○● |
菅井竜也八段 | 2勝4敗 | ○●●○●● |
稲葉陽八段 | 0勝3敗 | ●●● |
佐藤天彦九段 | 4勝4敗 | ○●○○●●●○ |
佐々木勇気八段 | 2勝3敗 | ○●●●○ |