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【将棋】意味不明、理解不能...。なんでそうなった?プロが指したポカ5局

みなさんこんにちは、編集部のさめはだです。

秒読みに追われて意味不明な手を指してしまった。なんて経験、みなさんも一度や二度じゃないはず。

大山名人だって公式戦で二歩の反則をしたことがあるくらいだし、プロ棋士だってたまには変な手を指したりするんです。

今回はプロがおかした「ポカ」を5局紹介させていただく!

歩頭に飛車を捨てる妙手...?

1996年7月4日の王将戦☗加藤一二三九段ー☖阿部隆六段戦。

図は、☗2二歩☖同金の交換を入れて後手陣を乱した局面。ここで先手加藤九段の手番だが、とんでもない大ポカが飛び出した。

「☗4四飛!」

実戦は☖同歩と取られた局面で、先手の加藤九段が投了している...。一体どういうことか?

本人に事の真相を聞くと、「最初は☗2二歩を打たずに☗4四飛と打つ読み筋だったんです。だがそれは☖3五銀でうまくいかないことに気づいた。本譜は☗2二歩と☗4四飛の組み合わせが混乱した大錯覚です。」

竜の利きに馬を突っ込む

2010年9月30日の朝日杯☗加藤一二三九段ー☖飯島栄治七段戦

☖3三歩と打たれ、馬をどこに逃げるかという局面ですが。

「☗4三馬!」

竜の利きをウッカリ。☖4三同竜と取られて参った。

飛車取りを放置...

1993年2月25日の竜王戦☗石田和雄九段ー☖神谷広志六段戦

後手の神谷六段が☖3三桂と自陣に桂馬を打った局面で、先手石田九段に意味不明の手が出た。

「☗4七銀!」

飛車取りを放置して銀を引いたのが、史上稀に見る大ポカ。

これを見た対戦相手の神谷六段「えーっ!」

同時に石田九段「えーっ!」

石田九段の読みは「☖3三桂には☗2九飛と引き上げる。そこで後手は☖5五歩と打ってくるだろうから☗4七銀と引く。」だそうだ。石田九段の脳内ではすでに☗2九飛と引いており、その先の読み筋を誤って指してしまったのだそう。

角のラインを見落とした

1992年4月10日の女流王位戦☗林葉直子女流五段ー☖植村真理女流二段戦。

図では、☗5二竜と王手をすれば後手玉は簡単に詰んでいる。手順は☖3一玉☗6一竜☖4一銀☗同竜☖同玉☗5二銀成☖3一玉☗4一金までの9手詰めである。

プロであればそれほど難しくはない詰みのはず。ところがである...。

「☗5一竜!」

どうせならカッコよく詰ませてやろう。と思った林葉女流五段は☗5一竜と竜を捨てる派手な寄せに出た。☖同金☗同香成と進めば先手の勝ちになる。という読みだったのだが、☗5一香成の瞬間☖6八角成がある。

☗5一竜と指した後、これに気付いた林葉女流は思わず「おおおおおーっ!」

角の利きに飛車を成る

2011年6月28日の棋王戦☗畠山鎮七段ー☖佐藤康光九段戦。

佐藤九段のゴキゲン中飛車に、畠山七段が超速☗3七銀戦法で対抗。その終盤戦、先手が☗7五桂と打った局面で後手玉に☗6三銀以下の詰めろが掛かった。4時間の持ち時間を使い切り、秒読みに追われた佐藤九段の指した手は...。

「☖8五飛成!」

時間に追われた佐藤九段は角の利きに飛車を成るポカ。☗同角成と取られた局面で佐藤九段の投了となった。

まとめ

プロでもポカはある。

単純な見落とし、読みすぎて先の手を指す、瞬間的に駒の利きが見えなくなるなど、理由はさまざま。

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