2023年7月21日に行われた竜王戦決勝トーナメント準決勝☗羽生善治九段ー☖永瀬拓矢王座戦は永瀬王座が勝利し挑戦者決定三番勝負への進出を決めた。
対局は羽生九段が先手番に決まり、角換わり腰掛け銀の定跡型に進んだ。
図は86手目☖3五歩の局面。☖3五同歩と丁寧に対応する手も見えるところですが、羽生九段の指し手は☗6三銀成。☖同銀の一手に☗8一角と攻めたがこの攻めが不発。☖5四銀打の受けが手堅く、形勢を損ねてしまった。
それ以降も後手玉の寄せを目指して食らい付いていったが、後手からの☖3六歩〜☖8七歩の攻めが厳しく104手で羽生九段の投了となった。